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八月二日、「南の島の星まつり」があり、石垣市の美しい夜空を見るひとときを、市民とつくり上げることができました。このことは、全国にも紹介され、またその成功の大きな感激もあり、大勢の市民や関係者から高い評価を頂いています。何よりも、このすばらしいイベントを成功させるためにご協力頂いた市民や各企業団体等に心から感謝いたします。
石垣島の夜空は、かつて非常に美しく星の多い空でした。私の子供の頃は、今ほど街灯など街の灯りがなく、天の川や星座がよく見えました。しかし、復帰後は急速に都市化が進み、人工的な灯りが増え、その結果夜空の星が見えにくくなり、都会と同じような状況になっています。
しかし、八月二日は旧暦の七月七日にあたり、午後八時から九時まで、各企業、ビル、ホテルそして各家庭で明かりを消してもらい、暗い夜空を一時取り戻すことが出来ました。市民みんなが協力すれば、昔のような夜空を再現することが出来るということを今回のイベントで示すことができました。南の島の星まつりは昨年に続き二回目ですが、今後も開催して欲しいという声が多くあり、また私たちもビッグイベントに成長していくのではないかと、大きな期待をしています。
この様なライトダウンイベントは全国でも大変珍しいということで、マスコミからも注目されました。このイベント成功の背景には、国立天文台や八重山星の会など各団体や様々な支援、協力のおかげです。その中で国立天文台は、名蔵ダム近くで電波望遠鏡を設置し、宇宙の構造を調べるヴェラ計画という大きなプロジェクトに取り組んでいます。このヴェラ計画の観測地点の一つとして石垣島が選択されたことは、この島が宇宙観測に適している、あるいは環境が大変良いということを示しており、それはこの島に与えられた大きな天の恵みの一つであると思います。当日はヴェラ計画の小林教授、翌日は国立天文台の海部台長がみえておられ、講演会等も行って頂きました。また、若いミュージシャンも参加し、ステージも非常ににぎやかなイベントでした。そしてその夜は、会場の九千名の参加者にとどまらず、石垣市民のほとんどが、星が輝く夜空を十分に楽しむことが出来ました。自然の豊かさを身近に感じる事ができ、失われた夜空を取り戻そうという試みが好評で、今後、「星の島」として石垣島を全国に発信する土台ができたように感じます。
今年は天文に関する色々な話題があります。火星が六万年ぶりに地球に大接近するということで、今話題になっています。火星は昔から地球とよく似た星だと言われており、地球以外の惑星に生命があるとすれば、火星ではないかと言われてきました。一九七六年に火星探査船が火星の調査をした際に、生命こそは発見出来ませんでしたが、その可能性が高いということが指摘されました。今回の大接近でヨーロッパや日本、アメリカが火星に調査機を送っており、これから様々な無人探査がされ、生命の手がかりが得られるだろうとも期待がされています。今回の火星大接近は六万年ぶりですので、太古の原始人が見ていた大きさの火星を、今年私たち現代人が観測できるのです。火星の様子がよくわかる良いチャンスで、天文ファンにとって、大変良い年になると思います。
今回の「南の島の星まつり」では、天の川がよく見えました。今回、牽牛星にあたる鷲座の一等星アルタイル、その向い側の織姫星にあたる琴座の一等星ベガが近づくということで、これこそが空のロマンスではないでしょうか。鷲座の中のアルタイルの地球からの距離は、光の速さで十六光年、琴座のベガは二十六光年という距離にあります。
この様に荘大でロマンスの溢れる宇宙を眺めながら、大変楽しいひとときを過ごすことができました。大勢の市民や関係者の協力で大変良い星空の観測ができ、すばらしい感動を共にできたことを大いに喜びたいと思います。
八月五日放送分の「市長のおはようロマンメッセージ」の要旨です。
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