平成15年9月9日放送
ミロの木のように
姉妹都市カウアイ郡との交流


 今回の姉妹都市カウアイ郡親善訪問団二○○三は、二十名の団員で構成され、観光協会、商工会、建設業、文化協会、体育協会など各分野の団体を代表する方々で結成しました。八月二十九日に石垣空港で結団式を行い、那覇から直接ハワイ州ホノルル市へ向かいました。世界のウチナーンチュ会議がホノルル市で開催されるため、ジャンボ機二機で沖縄本島からの出発となりました。従って、大勢の沖縄県の方々が、ホノルル市での世界のウチナーンチュ会議に参加したということになります。沖縄県人の方々が戦後、ハワイで大変苦労され、そして今では各分野・産業で成功されています。その様な方々もこの会議は喜びに堪えなかったでしょう。
 さて、この世界のウチナーンチュ会議は、これまで沖縄本島で開催されてきましたが、今回はホノルル市で初の海外開催となりました。五年後の次回開催地は、ブラジルとなっています。また、WUB(ワブ)という世界中各分野で活躍している沖縄出身のビジネスマンの会議があり、大勢の本県出身の方々が会議を通し更に沖縄の経済、あるいは世界の経済に貢献するために、いろいろと議論されました。翌日は沖縄フェスティバルで、ワイキキのパレードに我が親善訪問団も参加しています。三日目には在ハワイ八重山郷友会の方々と交流会が開催されました。日頃在ハワイ八重山郷友会で活躍されている方々が出席され、私たちとの交流を深めてくれました。 四日目は、いよいよ姉妹都市のカウアイ郡への移動となりました。カウアイ島は、ホノルル市のあるオアフ島のすぐ隣で、石垣島から宮古島までの距離ぐらいです。大変近い距離にあり、ホノルル市とカウアイ郡の間では、頻繁に小型ジェット機での往来があります。
 九月二日、郡庁舎を訪問し、昨年の十二月から就任したブライアン・バプティスト郡長にお会いし、また多くのカウアイ郡の関係者と会うことができました。今回のカウアイ郡訪問で、バプティスト郡長などと色々と話しをした中で、来年から夏休みを利用して石垣市から中学生を二人ほど派遣したい、という申し出をしました。それは、先方より承諾を頂けましたので、ぜひ来年から具体的に派遣を始めていきたいと考えています。中学生といっても三年生ぐらいになると、日常会話程度は十分にできると思います。カウアイ郡の中学校で授業を受けたり、また引率の先生などもカウアイのコミュニティー・カレッジで研修を受けるということが可能ではないかと思います。カウアイ郡にはカウアイ・コミュニティー・カレッジ(KCC)という、ハワイ大学と関連をした短期大学のような大学があり、そこで様々な高度な研究や学問ができるようになっています。これからは、このKCCを活用した交流も考えられます。
 実はカウアイ郡と石垣市は、四十年の歴史があります。一九六三年にカウアイ郡の議会、また石垣市議会で友好都市締結を決議しましたが、順調に調印等が行えず、しばらくは交流が途絶えていました。しかし、一九九九年に当時のカウアイ郡のマリアン・クサカ郡長が石垣市に訪れ、調印を行い、そして翌年の二〇〇〇年五月に私たちがカウアイ郡で調印を行いました。それから姉妹都市関係は完成された形になり、相互の訪問が本格化してきました。しかし友好関係は、歴史的に四十年前の一九六三年から始まっており、大変長い歴史を有しています。カウアイ郡との交流は、国際的な視野を広げることや人材育成にもつながり、また観光地として参考にしたり、学習するためにもカウアイ郡との交流は大切にしていきたいと思います。バプティスト郡長は、来年十月頃に石垣市を訪問すると述べていましたので、その際は大勢の市民で歓迎をしたいと思います。
 今回、カウアイ郡には二泊の滞在でしたが、様々な交流を行い、多くの方々と友人になることができ、非常に友好親善が深まりました。私たちは二〇〇〇年五月にカウアイ郡へ訪問し、姉妹都市締結の調印を行いましたが、その際、記念植樹をしたミロの木が、三メートルほどの高さに成長し、花も咲いており、まるで石垣市とカウアイ郡との交流がますます成長していくことを象徴しているかのようでした。
 今後カウアイ郡と様々な形で交流を深めていく中で、更に友好関係を発展させていきたいと思います。


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