平成15年10月15日放送
戦争への不安
〜さとうきび畑の唄より〜

 

日頃市職員には、交通安全運動時の早朝の交通安全指導、また課長方には庁舎玄関で、市民に対しふれあいサービスを行っています。市民と密接な様々な行動をしております市の職員に対し、大変よい激励等がよせられています。ぜひ市職員方には今後とも引き続き頑張ってもらうとともに、市民から頼られる、感謝される職員としてご活躍願いたいと思います。
 さて、九月二十八日、さとうきび畑の歌というテレビドラマが放映されました。視聴率が二十四パーセント近く、瞬間視聴率は三十数パーセントということで、非常に高い視聴率で、最近放送されているテレビ番組の中でも際立って評価のよい番組だったといわれています。このドラマは実際に石垣島をロケ地とし、しかも大勢の市民がエキストラとして出演しており、非常によい作品ができておりました。石垣市内では、ほとんどの方がこの放送をご覧になったのではないかと思います。このサトウキビ畑の歌ですが、テラジマナオヒトさんが作詞作曲されまして、歌自体は大変長い歌で、十一番まで歌詞があります。「ざわわざわわ」で始まるサトウキビ畑の歌ですが、前からよく知られている歌です。今回テレビドラマ化され、その内容について、非常に理解し易く、また大変感動的な歌だということが、改めてよく分かりました。このテラジマさんから私宛に手紙を頂きました。その中で、今このサトウキビ畑の歌が全国的によく歌われている、多くの方々からこの歌を聴いているという声があるという様なことが手紙でふれてありました。そして、こういう時代はやはり背後に何があるんでしょうかねということをいっておりました。つまり、平和に対する不安や、戦争に対する心配などが、世相に漂っているからではないかと、テラジマさんは心配しているわけです。確かに現在は、そのような状況にあるかもしれませんし、いろいろと気になることがあります。実際、湾岸戦争、イラクで戦争が起き、あるいは世界各地での紛争などが起きています。そういう中で、日本の自衛隊もイラクへ派遣することが決まるなど、どうしても戦争や平和について気になる方々が増えている事ももっともです。そういう背景でこのドラマがテレビ放送され、全国から大きな反響があったということです。沖縄戦のことについてでしたが、ごく一般の家庭、家族を中心とし、戦争の残虐さ、残酷さと平和の尊さを切実に訴えてくるテレビドラマでした。あらすじとしては、戦争の恐ろしさを十分に教えるものであり、平和な家庭を破壊することが戦争の実態ということがよくわかったのではないかと思います。そして、そのドラマの中で登場人物がなんと日本軍の上官の命令によって、上官の命令に従わなかったということで殺されるシーンがありました。そのような事が軍隊であったということは良く知られている事実です。戦時中石垣島で起きた石垣島事件は、関連する事かもしれません。上官の命令に従って米兵三名を虐殺したということが大変有名ですが、同様に上官の命に仕方なく従い行動にでたことが想像されます。そういうふうな軍隊の??主義の内部の様々な不条理、あるいは理不尽さ等も十分にこのドラマでは示していたと思います。このように、人の死を当然の事とし、人と人とが殺し合うのが戦争です。内科の医者を約二十年し、多くの人の死と出会いましたが、病気で亡くなる事は、病気に対しての死であり、ある意味では、自然現象かもしれません。しかし、それを救うために、医学があり、医療があるわけです。しかし、戦争となると、これは人が人を殺すというふうなことになります。従いまして、病気で死亡するということとは訳が大違いでありまして、やはり人が人でなくなると、あるいは、戦争では何も解決できない、そしてみんな生き抜いてそして、戦争のないすばらしい国を作ってくださいというふうに登場人物が学校の教壇で訴えている場面がありましたが、やはりそのようなものではないかと思われます。今後とも私達は平和を築くということがいかに大事かということをしっかりと教えられたような番組でした。
さて、今日は、蘇澳鎮の李鎮長を始めご一行が本市を訪れてやがて来庁されます。私達は今、台湾との友好親善平和を築くために蘇澳鎮を国際姉妹都市としてお付き合いをしているわけですけども、やはり今後とも戦争というものが国と国との間に起きるものとするならば、私達は同じ国民同士として、平和を守るためにしっかりと、友好親善を深める必要があると今、痛感いたします。本来政治というのは戦争をさせないために、あるいは、平和を築くためにあるのが政治であると、そのように強く思われます。

平成十五年十月十五日放送の「市長のおはようロマンメッセージ」の要旨です。


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