| 現在、担当課から市民や関連する団体、業界などに対して、景観計画等について説明がなされており※パブリックコメントも実施しています。今後将来に渡り責任のあるまちづくりを行う上で、この景観条例等の制定が益々重要なものになってきます。
石垣市は、平成3年制定の景観形成条例に従い、まちづくりを行なってきましたが、景観法ができ、平成18年に県内で最初に景観行政団体の認可を受けました。この景観行政団体に指定されると、景観法に基づき、県の景観計画ではなく、石垣市が景観の計画区域や区域内の各地域における良好な景観形成に関する方針、良好な景観形成のための行為の制限、景観重要建造物又は樹木の指定方針などの景観計画を、独自に策定することができるのです。あわせて整合性のあるものとして景観形成条例を全面的に改定するのですが、この条例改定を議会で審議してもらうということになります。
しかし、法律や条例が定められても、市民の努力、協力なくしてこの島の景観が保たれるものではありません。そこに開発業者や関連する関係者、そして市民の意識が強く求められてきます。
今、石垣市の町の景観を眺めると、美しい景観とは決して言えません。一部、歴史や伝統的な文化を未だに彩る良い景観もありますが、大部分は、台風に強い住宅や建物です。かつての石垣島の景観は、舗装されていない道路、石垣や福木があり、高くても二階程度の瓦葺の木造住宅だけでした。竹富島の町並みが全国に有名ですが、この石垣島でも復帰前あたりまでは数多く存在していました。そのような景観を直ちに取り返すことは難しいものの、今残っている景観の保全や今後の良好な景観づくりのためには、この条例が活きてきます。
高い建物や構造物が多い街なかは、景観計画を基に時間をかけ徐々に整えていくわけですが、農村部や自然の多い地域に未だに残される優れた景観を守っていくことは、急を要することで、私達に与えられた大きな使命であり、市の自治能力がここに強く問われてきます。
最近、大規模な住宅などの開発申請等が出てきています。石垣島で、住宅などを造る時に、山や川を壊すということは、私達の常識ではほとんど考えられませんでした。このようなことは、ごく小さなこの島の中で、決して許されるものではなく、山の一つ一つ、川の流れ、海岸等についても、しっかりと大事にしていくことが非常に重要ではないでしょうか。
石垣島では、ラムサール条約でアンパルが世界的な遺産として認識されており、白保の海等のサンゴなどの優れた自然を有しています。そして、今、市の中に国立公園が指定されようとしています。この指定の大部分が、市の所有する山や公的な財産である海浜等ですが、そういう場所がまだ健全に残っていることは幸いであり、今これらを公園等でしっかりと守ることが非常に重要なことです。
全国の観光地などが、町づくりに一生懸命取り組んでいます。しかし、未だに人気のある観光地というのは、自然の豊かな所や歴史や文化が残っている所に限られているのではないでしょうか。この島の深い魅力、雄大な自然や美しい島々に感動し癒しを求めてやって来る観光客やリピーターが多いということを考えると、尚一層、景観に関して私達は深い認識を持つ必要があります。
今、私達はいかに自然や景観を保つかということに多くの知恵と努力が求められています。将来、この島の景観を残し続けるために、市の計画が多くの市民の理解と賛同を得ることを強く願い、「住んで良し、訪ねて良し」の町づくりを市民の協力の下に進めていきたいと思います。
(2月14日放送の「市長のおはようロマンメッセージ」の要旨です。)
※景観計画に対してのパブリックコメントは、2月21日で終了しました。
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