真栄里宮鳥トーチカ跡3D動画
真栄里宮鳥トーチカ跡の3D動画を公開いたしました。
トーチカ跡は既に現地から撤去され、実物を見ることはできませんが、この3D動画を通して外観や内部の様子を詳細にうかがうことが可能です。
真栄里宮鳥トーチカ跡は、太平洋戦争中(1943~1945年)に使用された防御施設であり、令和5年3月に商業施設の建替工事に伴い新たに発見されました。この施設は、海軍南飛行場(旧石垣空港)の南約200メートルに位置し、敵の上陸が想定されていた南側に銃眼(銃を構えて撃つための小窓)が向けられています。海までの最短距離は約600メートルです。
遺構は津波石と鉄筋コンクリートを利用して作られ、入口は東側と北側の2か所、銃眼は南側と西側の2か所に設けられています。内部は約8畳程の広さで、津波石の下を掘り込んで空間が造られ、壁には5か所に棚が設けられています。床面には黄褐色の客土が敷かれ、中央には火を焚いた跡があり、出土した遺物には薬莢や砲弾の破片などが確認されています。
この度刊行された報告書や公開された動画を通じて、多くの皆様に、真栄里宮鳥トーチカ跡やかつての太平洋戦争について、関心や理解を深めていただければ幸いです。報告書は石垣市立図書館でご覧いただけます。また、部数に限りがございますが、報告書の配布をご希望される場合は、当課までお問い合わせください。
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更新日:2025年04月30日